WPPを脱炭素化する

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WPPを脱炭素化する


2021年には、地球温暖化を産業革命前の水準から1.5°C以内に抑え、パリ気候協定の目標に沿うよう、科学データに基づき、温室効果ガスの排出量削減するための短期目標を掲げました。

  • 2025年までにスコープ1および2の温室効果ガス排出量を84%削減(2019年比)
  • 2030年までにスコープ3の温室効果ガス排出量を50%削減(2019年比)

「科学的根拠に基づく目標(SBTイニシアチブ)」によって検証されたこれらの目標は、業界において類を見ないものです:当社はメディアプレースメントと生産による排出量(WPP全体のカーボンフットプリントの3分の2以上)を目標に含めた初のマーケティング・コミュニケーション企業です。

当社の最大顧客50社のうち、5社に4社が、SBTiを通じて科学に基づく目標をすでに設定しているか、設定するために取り組んでいます。クライアントは、独自の移行計画を導入するにあたって、当社がソリューションを見つけて拡張するのに役立つことを期待しています。私たちは顧客が独自のコミットメントを果たし、新たな消費者市場にアクセスし、進化する消費者とステークホルダーの期待に応えるのに役立つ、革新的なキャンペーンを作成し続けています。

Net Zero

当社のグリーンクレームガイドとトレーニングは、誤解を招かない効果的なグリーンクレームを作成するための、原則と実践的なヒントを提供します。当社では2024年に、新しいSustainability Academyを通じてWPPの従業員全員がトレーニングにアクセスできるようにし、潜在的にリスクの大きい部門のクライアントにオーダーメイドのトレーニングを提供しました。

WPPに勤務されている場合は、こちらからGreen Claims Guideとトレーニングにアクセスできます。

排出量の削減

当社は、移行計画を実施するにあたって、3つの分野に引き続き焦点を当てています:

  1. 事業の脱炭素化:当社の事業全体で排出量を削減し、気候レジリエンスを構築します
  2. 当社の製品とサービスの移行:クライアントに低炭素の製品とサービスを提供するためのイノベーション クライアントの排出削減をサポートする:クライアントが独自の移行計画を導入し、気候関連のリスクと機会に適応できるようサポートします

当社の炭素削減目標に向けた進歩を推進するために、当社のフットプリント全体において排出量の最大の割合を占める5つの排出ホットスポットを特定しました。

AIとイノベーション

AIとイノベーションは、効率性と作業方法を改善することにより、排出量のさらなる削減に貢献します。

不動産

事業拠点内で使用するエネルギーや空調は、事業からの直接的・間接的排出量(スコープ1と2)の80%を占めています。再生可能エネルギーによる電力の割合を2025年までに100%に引き上げる目標を設定しているほか、全事業拠点でライフサイクル全体を通じた排出量の削減に継続的に取り組んでいます。

行動:

  • レジリエンス:変化する環境リスクとビジネスニーズに適応できる、未来に合わせた不動産ポートフォリオを構築します
  • 低炭素空間と循環空間:二酸化炭素排出量を削減し、エネルギー効率を高め、循環経済の原則を用いることで、建物の環境的影響を軽減します
  • 健康的で生産的な空間:(建物と自然環境をつなぐ)バイオフィリックデザインなどを通じて、生産性を支える空間を作り出します

エンタープライズテクノロジー

当社が使用するテクノロジーは、当社のフットプリントのおよそ6%を占めています。当社のテクノロジーインフラとアセット全体の排出を軽減し、AIの機会を最適化しています。

行動:

  • 近代化されたインフラ:エネルギー効率の高い、クラウドベースのテクノロジーでインフラを移行させ、置き換えます
  • サーキュラーエコノミー:ライフサイクル全体の影響に基づいて製品を評価し、ライフサイクル管理のプロセスを導入します
  • AIとイノベーション:AIと新興テクノロジーの効率的で責任のある展開

メディアバイイング

メディアバイイングは、全フットプリントの半分以上を占めています。当社は同業者の中でメディアプレースメントに関連する排出量を炭素削減目標に含めた最初の企業です。当社では、排出量を削減しつつ、メディアのパフォーマンスを最適化するよう取り組んでいます。

行動:

  • サプライチェーンの最適化:メディアのカーボンフットプリントを抑えるために、サプライチェーンを最適化し、テクノロジーを探求します
  • パートナーエンゲージメントパートナー、ベンダー、クライアントと協力して、
  • バリューチェーン全体の排出量を削減します メディア配信:排出量削減計画においてメディアベンダーをサポートし、クライアントがメディア支出を気候変動への独自の取り組みに合わせられるよう支援します

調達

社用車や飛行機での移動なども含め、調達による環境負荷は全体の16%を占めています。 WPPではサプライチェーン全体で炭素排出量の削減に取り組んでおり、私たちが購入する商品やサービスによる排出量の大半を占めるサプライヤーには、脱炭素戦略を実践している企業を選んでいます。

行動:

  • プロセス:調達プロセスとサプライヤー評価に(気候変動を含む)環境、社会、ガバナンスのトピックを組み込みます
  • サプライヤーエンゲージメント炭素戦略サプライヤ―との目標を絞ったエンゲージメント
  • バリューチェーンマネジメント的を絞った支援と知識の共有により、サプライヤーが排出量を定量化し削減できるよう支援します

プロダクション

クライアントに代わって行う広告撮影やその他のコンテンツ制作によって発生する排出量は、当社のサプライチェーンのカーボンフットプリントの14%を占めています。当社の制作代理店であるHogarthは、より効率的な方法でコンテンツを生成できる、生成AIとバーチャルプロダクション技術の革新と投資を継続しています。

行動:

  • ベンチマーキングと洞察:リアルタイムのデータ駆動型インサイトを活用して、最大の炭素削減ポテンシャルとクライアントのイノベーション機会がある分野に重点的に取り組みます
  • テクノロジー:排出量を削減するための、AIおよびバーチャルプロダクション技術への投資
  • 勢いをつける:ベストプラクティスの採用を促すために、生産能力を強化し、授業員トレーニングをサポートします