WPP、フィリップ・ヤンセンの非常勤取締役会長就任を発表
WPP (LSE/NYSE: WPP) は本日、フィリップ・ヤンセンが非常勤の取締役会長に就任することを発表しました。ヤンセン氏は2024年9月16日に取締役会に加わり、2025年1月1日よりロベルト・クアルタの後任として、同職に就任する予定です。
ヤンセン氏は、2019年から2024年2月までBTグループの最高経営責任者(チーフ・エグゼクティブ)を務めました。決済サービスを提供するグローバルテック企業のワールドペイ(Worldpay)のCEO、Brakes Group(ブレイクス・グループ)ではCEO、後に会長、またSodexo Group(ソデクソ・グループ)においてもさまざまな要職を務めました。キャリアのスタートはプロクター・アンド・ギャンブルで、Dunlop Slazenger(ダンロップ・スラセンジャー)とTelewest(テレウェスト)ではマーケティングディレクターを務めています。そしてその後、Telewest、MyTravel(マイトラベル)で経営幹部職を経験し、Travis Perkins(トラビス・パーキンス)の非常勤取締役を4年間務めました。
ワールドペイのテクノロジーインフラストラクチャを刷新し、データ分析やサイバーセキュリティなどの分野への投資を行い、英国史上最大のフィンテックIPOを通じて同社を牽引しました。また、米国企業であるVantivとの合併を主導し、146か国で決済を処理することができる世界最大手のWorldpay Inc.を誕生させました。電気通信およびデジタルサービスのグローバルプロバイダーであるBTグループでは、将来を見据えた近代化と簡素化を目指したビジネス戦略を推し進めてきました。
WPPの上級社外取締役であるアンジェラ・アーレンツは、次のように述べています。「ヤンセン氏は、テクノロジーや消費財企業を経営する力、大規模で複雑な組織変革、株主価値の創造など、豊富な経験をお持ちです。彼はマーケティングの経験もあり、WPPのビジネスやクライアント、そしてWPPの前に広がる様々な機会を理解しています。彼がWPPに加わることを大変嬉しく思います。」
ヤンセン氏は、次のように意気込みを語っています。「テクノロジーは、コマース、メディア、コミュニケーションの姿を変えつつあります。私はこの変化の最前線にいる企業に参加できることに非常に興奮しています。取締役会のメンバーと協力し、マーク、そしてリーダーシップチームが将来に向けてWPPを変革し続けていけるように支援していきたいと思います。とても楽しみにしています。」
WPPのCEOであるマーク・リードは、「取締役会を代表し、クアルタのリーダーシップチームへのサポート、WPPにおける9年以上にわたる卓越した貢献に感謝を申し上げます。新型コロナウイルスのパンデミックなど様々なチャレンジに直面する中、クアルタはWPPを財務的に安定した状態に戻すためにポートフォリオの再編を推進し、現代のマーケティングに対する需要を満たすための抜本的なサービス改革を導いてくれました。」と感謝の意を表したうえで、ヤンセン氏に対しては「マーケティングの経験とテクノロジー・消費財企業でのご経験を基に、私たちの業界に関して深い視差をお持ちです。彼がWPPに加わることを大変嬉しく思います。」と付け加えています。
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注記
- フィリップ・ヤンセンの任命は、WPPの上級社外取締役であるアンジェラ・アーレンツが議長を務める指名・ガバナンス委員会の推奨に基づき、取締役会によって行われました。委員会は、アンジェラ・アーレンツ、トム・イルベ、シンディ・ローズで構成され、ロベルト・クアルタが議長を務めています。ただし、企業統治の原則に基づき、ロベルト・クアルタはこのプロセスには参加しませんでした。
- 取締役会は、英国コーポレートガバナンス・コードに従い、フィリップ・ヤンセンは任命時に非常勤の取締役としての要件を満たしていると判断しました。
- 報酬委員会は、フィリップ・ヤンセンの報酬を承認しました。同氏は年間報酬として合計57万5,000ポンドを受け取ることになります。
- フィリップ・ヤンセンは、会長に就任することに加え、報酬委員会と指名・ガバナンス委員会の委員に任命され、2025年1月1日にはロベルト・クアルタの後任として同委員会の委員長に就任する予定です。
- フィリップ・ヤンセンとはサービス契約を締結していません。同氏は任命状を所持しており、会社の登記住所にある会社秘書に連絡することで閲覧することができます。
- 英国上場規則のLR 9.6.13 Rの(1)~(6)項に基づき、この任命に関して開示すべき追加情報はありません。
- ロベルト・クアルタは、2024年12月31日をもって取締役会を退任します。