VML & Ogilvy: 亀屋良長 「Edible Literature文菓子」

Collage of items from the Edible Literature campaign

VML & Ogilvy Japan: 亀屋良長「Edible Literature文菓子」

伝統を革新的な食体験で蘇らせる

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日本の伝統文化である和菓子は、何世紀にも渡り磨かれてきた職人技で、四季のうつろいや自然の情景を映しとってきました。しかし近年、その文化が日本人の日常から失われつつあります。

そこで、伝統を守りつつより多く人に和菓子の魅力を知ってもらうため、京菓子司 亀屋良長とともに『文菓子』を開発。日本を代表する小説「走れメロス」を和菓子にしました。

『文菓子』は、本を模したパッケージに小説とその物語を表現した4つの和菓子が入っており、物語の展開に合わせて和菓子を食べ進めていく新しい商品。五感のすべて文学に触れることで、ふつうに小説を読むよりもさらに深い文学体験を“味わう”ことができるユニークな仕立てとなっています。

文菓子「走れメロス」は、伝統文化と現代の人々の関心を巧みに結びつけ、和菓子を新しい世代にアピールすることに成功しました。このキャンペーンはソーシャルメディアで瞬く間に話題となり、Z世代の間で大きな話題となりました。商品は3週間で完売し、このコンセプトが強い魅力を持っていることを証明しました。さらに、20以上のメディアで取り上げられ、推定で約60万USドル相当の大きなメディア露出を獲得しました。